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- 2011年09月10日
- 第2回PIAC(特許情報コンファレンス)参加について
2011年9月5日、6日の2日間北京で開催された第2回PIAC(特許情報コンファレンス)に参加してきました。
PIACは昨年に引き続き今回で2回目の開催ですが、現地代理人によりますと、開催規模は前回の倍ぐらいにはなっているようで、有料であるにもかかわらず参加者は1000名を越えていました。
日本人の参加者は企業、特許情報サービス業者、特許事務所を含め約100名程でした。
会場内には大会議場(写真2)とは別に、中国企業、中国特許事務所、日本の特許情報サービス業者が出展しているブース会場が併設されていて、特許検索データベースの紹介や、特許事務所のPR活動が行われていました。
5日はPIAC主催の親睦会が開催され、中国特許庁の官僚や、中国企業の知財担当者などと意見交換をすることができ大変盛況でした。
PIACに参加した感想としては、日本にいては知ることができない現地ならではの情報が数多くあり、特に中国での特許情報の活用が想像以上に進んでいて、ファーウェイや、ハイアールといった中国の大手企業は、日本を含めた海外特許情報についても徹底的な調査・分析を行っていることには驚かされました。
また、日本で毎年開催されている特許情報フェアとは異なり、主催者の意図として、中国企業が知財情報を利用・活用することを促すための国家的知財啓蒙活動のようにも感じました。
中国は、2015年に約200万件にまで出願件数を増加させる計画を持っています。弊社にも中国特許・意匠調査の依頼が急増していますので、今後も急成長する中国の知財動向には注目していこうと思います。
株式会社ネットス
国際部マネージャー 藤本 周一
調査部リーダー 藪中 淳一