お知らせ
- 2011年07月15日
- 中国知財セミナー開催報告
7月12日のPBSセミナーの第一部では、中国代理人から具体的かつ実務に沿った中国出願戦略や危機管理対策について講演していただきました。第二部のパネルディスカッションでは、弊社国際部の藤本が参加し、中国での特許・意匠調査について具体的な手法や問題点などを説明いたしました。
中国での特許・意匠調査での注意点を簡単にご紹介します。
・中国企業、個人による実用新案出願件数が非常に多いので、実用新案の調査も重要
・調査経験のある中国代理人が少ないので、事前に代理人の調査能力を確認する必要がある
・IPCやロカルノ分類の付与精度や付与の数の問題があるため、KWでフォローを行う
・KWは日本語から中国語に翻訳される際の誤訳の問題もあるので、同義語を広く設定する
中国は近年知財大国を目指しており、知財訴訟件数が増加しております。知財訴訟を事前に回避するためには、事前の特許・意匠調査が必須になります。また、実際に弊社への中国特許・意匠調査の依頼が急増していることから、中国での調査は今後より重要になると考えられます。
弊社も、これまでのノウハウや現地からの情報を収集すると共に、上記の注意点もふまえ、また経験豊富な代理人との連携をとりながら、今まで以上に中国での調査に力を注ぐ所存です。
もし、何か中国特許・意匠調査に関して、お悩みやご質問などございましたらお気軽にご連絡下さい。
株式会社ネットス
国際部 田中 志帆里